感染した性病が悪化してしまうとどうなる?性感染症を放置するリスクとは

2020年04月19日

性病に感染しても、すぐに発症して重い症状が出るという訳ではありません。体内に侵入した病原体(細菌やウイルス)が増殖を開始し、一定以上の数に増えると炎症などの症状が出ます。すぐに強い痛みなどの自覚症状が出るケースもありますが、ほとんどの性感染症は初期症状の段階では強い痛みや高熱などの症状は出ません。このため、性病に感染して発病していることに気づいていても、治療を受けずに放置してしまうケースは少なくありません。

性感染症を放置し続けることには、非常に大きなリスクがあるので注意が必要です。性病の治療をせずに放置することには、病状が悪化するのとパートナーに感染させてしまうという2つの大きな問題があります。

性感染症は放置しても自然治癒する可能性は低く、悪化してしまうケースがほとんどです。最初は軽い症状でも、細菌やウイルスが体の他の部分に広がると重大な合併症を起こして命を失う恐ろしい病気もあります。例えば、梅毒はペニシリンが開発される以前は完治させることができず、歴史を通じて多くの人が梅毒が原因で命を落としました。HIV(エイズ)は治療薬を服用することで発症を抑えることができますが、根本的に完治させることができません。そのため、治療を中断したりHIVウイルス薬剤耐性を獲得して薬が効かなくなると発病して死に至ります。

淋菌感染症や性器クラミジアは、初期の段階であれば抗菌薬を服用することで簡単に治療をすることができます。ただし治療をしないで放置し続けると、重大な合併症を起こす危険性があります。これらの感染症の症状が悪化して重い合併症を起こすと、長期間にわたり入院して治療を受けることになります。長期入院して治療を受けると、職場関係者・家族や親戚・友人や知人などに性病のことが知られてしまうかもしれません。

女性がクラミジアや淋病を発症して病気を悪化させてしまうと、卵管や卵巣に病原体が広がって炎症を起こします。卵管や卵巣で炎症を発症すると完治後も不妊症になってしまい、一生子供が作れない体になってしまう恐れがあります。

細菌が原因で発症する性病は、初期症状の段階で治療を開始すれば簡単に治すことができます。もしも治療をしないで放置し続けると病状が悪化して、不妊症になったり命を失ってしまう危険があります。性病に感染したことに気づいたら、病気が悪化する前に早期に治療を開始して完治させるようにしましょう。