性病治療薬「アジー」のクラミジアへの効果は?副作用や体への影響は?

2019年12月24日
緑のカプセルと粉

アジスロマイシンを有効成分とする治療薬のアジーは、性器クラミジアや他の多くの感染症に対して高い治療効果を発揮する薬のひとつです。アジーの効果は先発医薬品のジスロマックと同じで、性器クラミジアであれば1回の服用で約9割もの高い確率で病気を治すことができます。アジーは他の抗菌薬のように毎日飲み続ける必要がなく、最初に1回または3回だけ服用すれば抗菌効果が持続します。服用回数が少なくて済むので、薬の飲み忘れや患者が勝手に判断して服用を中止する心配がないというメリットがあります。

アジーの有効成分のアジスロマイシンは、病原菌が細胞分裂をして増殖をする働きを抑えることで抗菌効果を発揮します。細菌の細胞内にはリボソームと呼ばれる器官があり、細胞を構成するためのタンパク質を合成する仕組みになっています。この有効成分がリボソームの働きを止めてしまうので、病原菌はタンパク質の合成ができなくなって増殖がストップします。

アジスロマイシンは病原菌に対して高い抗菌効果を発揮しますが、他の抗生物質と比較して腸内細菌に対する影響が少ないという性質を持ちます。そのためアジーは下痢などの消化器系の副作用が出にくいか、発症しても軽く済むという特徴があります。これに加えてペニシリン系の抗生物質よりもアレルギー反応が出にくいという特徴もあり、安全性の高い抗菌薬のひとつです。

アジーの有効成分は他の抗生物質と比較して副作用が少なくて安全性が高いですが、人によっては強い副作用が出る場合があるので注意が必要です。アジスロマイシンの分子は腸の活動を活発にさせるホルモンであるモチリンと似ています。薬を服用すると、体がアジスロマイシンをモチリンと誤認して腸が活発になることで下痢の症状(モチリン様作用)が出るケースがあります。下痢の症状は有効成分の血中濃度が下がれば治まりますが、薬の錠剤を排出してしまうと十分な抗菌効果が発揮できません。錠剤が排出されないようにするために、空腹時の食間に服用することが大切です。

歯周病や肺炎などの感染症の治療であれば、アジーの500mg錠を3回に分けて服用します。3回に分けて服用すると、下痢の症状が出る頻度は高くありません。これに対して性器クラミジアの場合は500mg錠を2個または1,000mg錠を1個飲む必要があるので、有効成分の血中濃度が一時的に高くなります。クラミジアの治療でアジーを飲む場合は下痢の副作用が出やすくなるので、服用時間に注意が必要です。

アジーを服用すると肝臓に負担がかかるので、治療期間中は飲酒を避けるべきです。自覚症状は出ませんが、薬の影響でγ-gtpなどの肝臓関係の数値が一時的に上昇する恐れがあります。職場の健康診断などで血液検査を受ける予定がある場合は、アジスロマイシンを服用したことを産業医に伝えておくようにしましょう。