クラミジアは気づかないうちにうつる!性行為以外にも注意したい感染経路

2020年01月09日
葉の上にあるカプセル

クラミジア感染症を起こす細菌は、血液や体液ではなくて粘膜の細胞を通して人から人に伝染するという性質を持ちます。感染者の粘膜と接触をすることが原因で他の人に伝染してしまうので、他の多くの病原体と比較して性交の際に感染力が非常に強いという特徴があります。他の人の粘膜と接触する機会で多いのは性交渉なので、性行為の際に病気がうつるケースが非常に多いです。ただし、性交以外でも病原菌が他の人にうつる場合があります。

性交以外でクラミジアがうつる場面として、喉(のど)の粘膜に感染した病原菌がくしゃみや咳などで飛沫感染を起こすようなケースが考えられます。この病原菌は性器以外の粘膜にも感染して増殖するという性質があり、咽頭部に感染している人もいます。咽頭クラミジアに感染している人が風邪やインフルエンザにかかってくしゃみや咳をすると、粘膜と一緒に病原菌が飛散します。他の人が吸い込むことで、気管支や肺に病原菌がうつる恐れがあります。

クラミジア菌は眼球の粘膜にも感染して炎症を起こし、結膜炎を引き起こすことが知られています。咳やくしゃみなどの飛沫が本人や他の人の目に入ってしまうことで、結膜炎を起こす恐れがあるので注意が必要です。唾液で湿らせたコンタクトレンズが原因で病原菌が目に感染した、というケースも報告されています。

妊娠中の女性が性器クラミジアに感染していると、分娩時に新生児にうつる危険性があります。新生児に感染すると、誕生後に2~3割という非常に高い確率で肺炎を起こすことが知られています。

クラミジアは性器や泌尿器だけでなく、喉(のど)・肺・目などの粘膜にも感染して炎症を起こす恐れがあります。性行為以外の感染経路で病原菌が他の人や自分の体の他の部分の粘膜にうつる恐れがあるので、自覚症状がなくてもすぐに治療をすることが大切です。

咽頭部(のど)の粘膜に病原菌が感染してもすぐに発症する訳ではないので、病気に気づいていない人がたくさんいます。咽頭クラミジアに感染すると性交以外でも他の人にうつしてしまう危険性が非常に高くなるので、性的に活発な人は定期的に検査を受けることが大切です。

クラミジアに感染して治療を受けている場合は、他の人に病気をうつさないように気を付ける必要があります。クラミジアの病原菌が咽頭部に感染して治療を受けている人は、完治するまでマスクを着用するなどして飛沫感染を防ぐようにしましょう。